[更新日:2024/08/24](令和六年)
まちづくり推進委員会第47回“地域支え合い分科会”議事録
〇日時 2024年8月20日(火)午前10時~11時30分
〇開催方法 ZOOM
〇参加: 7名
👉地域支え合い分科会:7名
1 本日の内容
【A委員】
皆さんご承知のように、 昨晩、高瀬先生から、次のような連絡をいただいている。
👉「実は明日の分科会ですが、同時間帯に行われる別の仕事の担当者がコロナに罹ってしまい、やむを得ず私がその仕事を変わりに進めることになってしまいました。こちらの方が予め予定をされておりましたのに、大変申し訳ございません。折角皆様が揃います日ですので、分科会は是非予定通り開催いただけますと幸いです。」「後ほど内容を拝見したいので、録画・後ほど共有をお願いできますでしょうか。」よって、本日は開催することとし、又、録画するということでよろしいか。
👉分科会出席委員、了承。
【A委員】
本日の議題については、高瀬先生から、次のような提案をいただいている。
👉 「議題としては、
○「支援制度の情報をどのようにしたら、地域の方々に届けられるのか」
○「どのような内容にしたら、自分事と思ってもらえるのか(知り合いに支援制度を活用した時の例を出してもらう?)」
以上二題を、議題としてよろしいか。
👉分科会出席委員、了承。
【A委員】
それでは、地域包括の大郷さんから、介護保険制度などの「支援制度」の周知についてお話をお願いしたい。
【大郷委員(地域包括)】
地域包括支援センターでは、これまで、「ひとり暮らしを続けられるか不安」、「介護保険のサービスを利用したい」、「家に閉じこもりがちで気持ちもふさぐ」、「介護予防教室に参加してみたい」、「買い物など日常生活で少し不安がある」、「お金の管理や契約に自信がない」、「親が認知症かもしれない」、「家族の介護の仕方がわからない」などの個々の相談に応えつつ、地域の皆さんがさらに相談しやすいようにするため、地域の皆さんのお宅や集会場にお邪魔して、ミニ相談会も始めている。
介護保険制度も発足から四半世紀を迎え、当センターの設置(2006年4月開設)
👉医療・介護など一括で相談受付 地域包括支援センター | 鎌倉 | タウンニュース (townnews.co.jp)
から18年経ち、だいぶ知られるようになってきたが、さらに周知に努めたいと考えている。なお、地域との繋がりがある方・老人会や自主グループに参加している方は、包括を周知されており、必要な情報を得られやすいが、交流が少なく孤立している方は、地域の皆さまや遠方に暮らす子供などから相談に至るケースや、相談支援の時期が遅れてしまうケースも多い。
【B委員】
妻の父親と同居しているが、高齢になっていよいよ介護保険を使うということで、地域包括(大郷さん)から丁寧にサポートをいただいた。
【C委員】
「極私的」なことで恐縮だが、癌による摘出手術(21年ぶり)のための入院などがあり、また歩行困難の症状も出てしまったことで、違った角度から、「地域支え合い」ということを考えることとなった。
① 30年同居した両親、そして義父母も、介護保険を活用させてもらい大変助けられたが、自分が退院後に歩行困難ということになってはじめて、自分自身の問題として、この制度のことを考えたこと。
② 家族が買い物などの日常生活を支えてくれていれば、引き籠っていても生活はできること。
(毎朝の児童登校時のワンワンパトロール、毎週の夜間防犯パトロール、毎月の町内清掃などは、引き籠らない老人的生活のための知恵だった??)
実に、この2か月半、移動はカミさんの車に頼っているので、病院のスタッフの他に、お会いした方はFさんだけでした。
③ 特に歩行が困難になると、この住宅地の坂道は「絶壁」に変貌し、多分、半世紀前にこの住宅地を計画し作った人々は、ここに住む人々が高齢化していくという未来を「予知」しなかったのではと思ったこと(全国の同じような造りの住宅地も同様だと思われる)。
④ 家族以外の、また介護保険(これも公的保険による「支え合い」です)以外の、「支え合い」のリアリティを考えたとき、家族を失い、この住宅地で一人になってしまった場合どうするか、「支え合い」を考えるに当たっての出発点になるということ。
そうであるとすれば、
ア この住宅地で体や足腰が弱ったときに、「介護保険」などの制度は、ここでの生活を維持するためにどのくらい活用できるのか。それを補うためのサポートは、有償サービスとしてどのようなものがあるのか。その隙間を埋めるものとして、地域の関りから生まれた「ボランティアによる支え合い」があったら「素敵」であること。
イ B委員が、かねてより取り組んでおられる「移動支援」の問題は、自分が歩行困難になって初めてリアルになったこと🙇。
なお、「高所住宅地」で更なる高齢化が進むことで、市内各所が、「限界集落」化する可能性があることは、市行政も、多分、認識していると信じたい。次のタウンニュースの記事にもあるとおり、「高台の住宅地を回る足」ということがキーワードになる。
👉 玉縄台自治会 循環バスの実証実験中 高台の住民助ける「足」に | 鎌倉 | タウンニュース (townnews.co.jp)
【塚田委員(社協)】
いつもは高橋委員が参加しているので、今日は初めての参加となる。
社協では、平成30年1月から「生活支援体制整備事業」を鎌倉市から受託し、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるように、介護予防の推進と日常生活の支援策の整備を進める生活支援コーディネーターを市内5つの行政区域ごとに配置している。地域支え合い推進員とも呼ばれている生活支援コーディネーターは、高齢者が日常生活を送るうえで「あったらいいな」と思うことや、「どんなことなら出来るかな」などを地域住民や高齢者の専門機関である地域包括支援センターと一緒にアイデアを出しあいながら、一つずつ地域の支え合いを形にしていく役割がある。
なお、令和6年度からは、新たに「つながる鎌倉エール事業」「スタートアップコース」が開設された。
👉sutato_tebiki.pdf (city.kamakura.kanagawa.jp)
【A委員】
去年、免許を返上した。妻は歩行が不自由なので、行きは良くても、帰りは辛い。インターネットが発達しているので、普通の商品を購入することは問題ないが、生鮮食品はそうはいかない。
【D委員】
市の高齢者計画では、「地域包括ケアシステム」に触れているが、それぞれの地域の実情に沿った「システムのかたち」が見えてこない。例えば、白扇会の女性会員の半分は、多分、一人暮らしであり、それでも元気に生活をしようと頑張っているが、「ケアシステム」をそうした自助をどのように支援してくれるのか見えない。
社協主宰の「深沢会議」も立ち上がったと聞いているが、会議を維持するだけで終わっているのではないかと、心配になる。
【塚田委員(社協)】
現在、「深沢会議」には管内29の町内会・自治会のうち11が参加しているが、とくにマンションの方々に参加いただけていない。
【D委員】
昨年5月まで、3年以上の間、コロナ禍が続いたが、外出がしづらくなって、老いが進んだ。こうした中で、町内会、老人クラブ、地域包括、社協とも、それぞれに取り組んできたと思うが、コロナ禍から一息ついたはずなのに、市行政からのメッセージが聞こえてこない。
【E委員】
今から4年半前の2020年1月31日に、深沢地区町内会有志の集まりということで、B委員と私から「まちづくり
👉移動支援、子育て支援、支え合いの仕組みづくり」についてプレゼンをさせていただいた。その後の交流会で、初めて他の町内会の方々と懇談をしたが、一口に町内会と言っても、大小様々で多様な事情を抱えていること、当町内会のような「高所住宅地」の抱えている課題も、「深沢地区」という地域の枠組みの中で見ると、「特殊」な課題であることがわかってきた。そういう意味で、行政区分の○○地区では括れない、例えば、市内に各所にある「高所住宅地」というカテゴリー、さらに「谷戸住宅地」や「混在住宅地」などなど、それぞれのカテゴリーに対応する施策があってもよさそうなものと思い、第9期 鎌倉市高齢者保健福祉計画(2024年度~2026年度)を読んでみたが、そのような記載は見当たらなかった。
👉dai9ki_keikaku.pdf (city.kamakura.kanagawa.jp) (ちなみに、第8期計画には、市長のあいさつ文にしかなかった「地域包括ケアシステム」という言葉が、本計画には、第3章4というところにありました。)
(参考)鎌倉市高齢者保健福祉計画 (2012年~2014年)での「地域包括ケアシステム」
01.pdf (city.kamakura.kanagawa.jp)
第4章 主要施策の推進について (city.kamakura.kanagawa.jp)
【A委員】
鎌倉市の職員にもっと地域に目をむかせる方法はないものか。後藤先生の本を読むと地方公共団体がしっかりとコミュニティーの支援をしている、そういう地域がかなりあるようだ。鎌倉市は相当遅れている。鎌倉市はメンテナンス業務にはかなり頑張っているが、あらたな事態に対する企画力が乏しい。市長と市会議員の問題か。
👉『超高齢社会のまちづくり 地域包括ケアと自己実現の居場所づくり』後藤純 著 | 学芸出版社 (gakugei-pub.co.jp)
【E委員】
まもなく80歳を迎える自分としては、「最期をどう迎えるか」ということを考えている。ともかく家族には迷惑をかけない、ということである。
【C委員】
今回の入院生活で、「それまで、自分が元気な老人であるという立ち位置で観ていた」ことに気が付いた。また当住宅地では、「元気でなくなった高齢者は人知れず去っていく」ことにも気が付いた。
【B委員】科学ジャーナリストの松浦晋也氏が、介護体験談を書いている。そこでは「親が認知症になったら、とにかく地域包括支援センターに連絡すること。」とあった。
👉認知症の母が通販で爆買い 笑えない50代男の介護記 『母さん、ごめん。』著者、松浦晋也さんインタビュー(前編) - 日本経済新聞 (nikkei.com)
【A委員】
そろそろまとめに入りたいが、今後の具体的取り組みをお聞きしたい。
【D委員・E委員】
この1年間、白扇会の集まりで「カフェ」を行ってきたが、「珈琲の香りは人と人の繋がりを醸しだす」というイメージで好評だったので、さらにこの取り組みを町内会に広められないかということで、今期町内会長及び副会長にお話をする機会を、9月1日(日)11時30分にセットした。次回には、その結果も報告できると思う。
👉分科会出席委員、了承。
文責 1D 小林 淳
<議事録>
[更新日:2024/07/07](令和六年)
まちづくり推進委員会第46回“地域支え合い分科会”議事録
〇日時 2024年6月28日(月)午後3時~4時30分
〇開催方法 ZOOM
〇参加:8名
👉東京大学高齢社会総合研究機構(IOG):1名 高瀬特任研究員
👉地域支え合い分科会:7名
1 本日の内容
(1) 5月~6月の町内活動の共有
【A委員】
・「白扇会カフェ」を5月2日、6月6日に実施したが、だんだん参加者が増え、手伝ってくれる人も出てきて、和やかさ増している。次回は7月4日に行う。
【B委員】
・「町内親睦会(男子組)」を5月21日、6月18日に実施したが、毎回十数名が参加している。6月18日の会には、湘南鎌倉地域包括支援センター湘南深沢の渡邊さんをお招きし、「介護保険制度」利用の方法などについて説明をいただき、活発な質疑応答の時間が持てた。
なお、制度の「ミクロ」の部分(活用方法)は理解できたが、制度の「マクロ」の部分(地域での自主的な活動との関係など)について、地域活動の活性化の立ち位置から、もっと知りたいと思った。
👉地域包括支援センターA4チラシ表裏 出力用原寸OL 10.21修正 (city.kamakura.kanagawa.jp)
【渡邊委員(地域包括)】
・まだまだ「制度」の周知が必要なので、きめ細かく対応できるよう努めたい。
【A委員】
・白扇会でも、地域包括センターから「制度」について、お話をいただいた。
【C委員】
・事例は千差万別であり、個人情報が特定されないよう気を使うだろうが、もう少し具体的な事例で、お話をいただけると有難い。
【渡邊委員】
・センターへの相談や照会は毎日100件ぐらいあるが、取り扱いに気を付けながら、お話に具体性を持たせることができたらと考えている。
【高瀬先生】
・白扇会の「オリーブの会」の活動状況はいかがか。
【C委員】
・ 先ほどの「制度」のマクロの部分だが、高齢社会化は進む中で、国がかねてより (2003年~) 推進している「地域包括ケアシステム」を、各地域でどのように具体化するかということだと考える。
👉厚生労働省:(リンク1-4)地域包括ケアシステム (mhlw.go.jp)
(参考)
鎌倉市URL
○鎌倉市高齢者保健福祉計画 (平成 24 年度~平成 26 年度)
01.pdf (city.kamakura.kanagawa.jp)
第4章 主要施策の推進について (city.kamakura.kanagawa.jp) (地域包括ケアシステム)
○令和5年3月 鎌倉市介護保険課介護保険担当(地域包括ケアシステム)
r0503tiikibunnseki.pdf (city.kamakura.kanagawa.jp)
神奈川県URL
○かながわ高齢者保健福祉計画 (第8期 2021(令和3)年度~2023(令和5)年度)
plan2.pdf (pref.kanagawa.jp) (地域包括ケアシステム)
【渡邊委員】
・地域包括ケアシステムについても、もっと具体的な形で、分かりやすく話ができたらと考える。
【C委員】
・白扇会の「お助けコンシェルジュ(オリーブの会)」については、昨年8月17日から今年6月24日までの間に85件の相談が寄せられた。
その主な内容と分析の結果は、添付ファイルのとおりである。
👉添付ファイル:お助けコンシェルジュ「オリーブの会」報告
【D委員】
・「コンシェルジュ活動」は、特に一人暮らしになって、一日中他の人と喋らなくなるという状況から抜け出せるよう、「何でも相談できる「場」」となることが目標となる。その点、毎週木曜日の「麻雀会」や、金曜日の「カラオケ会」などを行う中で、「おしゃべり、語り合い、そして「相談」」にも繋がっていくという実感が持ててきた。
【E委員】
・ 白扇会の「スマホ講習会」(12回)を開いて、「人が何がわからないか」が、自分にも分かってきた。
2 まとめ
【高瀬先生】
以上の検討を踏まえ、次回は、市社協の参加も得て、実行性のある議論を深めていきたい。
👉分科会出席委員、了承。
文責 1D 小林 淳
[更新日:2024/05/03](令和六年)
第45回地域支え合い分科会 議事録
開催日時:
2024年04月25日(月)15:00~16:00(ZOOM)
参加者:
東京大学高齢社会総合研究機構(IOG):1名
高瀬特任研究員
地域支え合い分科会:5名
協議内容
1.町内活動の共有(4月)
白扇会「コンシェルジュ活動」約50件相談あり
→町内会活動として位置付け可能か相談したい
白扇会では麻雀が盛ん→情報のやりとりが発生
町内会(男性)懇親会 軌道に乗り毎回10数人参加
認知症→議事録内に下記サイトへのリンクあり
・家族信託・成年後見制度
・鎌倉市認知症サポートガイド
3/31防犯パトロール隊(1-4ブロック)懇親会開催
白扇会カフェ(有坂カフェ)
毎月第1木曜日に定例化した。
会員以外の方も来られて好評である。
町内一斉清掃後に1ブロックでカフェ実施
鎌倉郡の明治15年測量図で町内の過去を振返り
2.今後
① 5月下旬目途で、新町内会役員への
「まちづくり」の共通認識の場を持つ。
②「コンシェルジュ活動」の課題等を整理する
次回は5月下旬ごろに開催する。
[更新日:2024/04/04](令和六年)
第44回地域支え合い分科会 議事録
開催日時:
2024年04月01日(月)14:00~15:00(ZOOM)
参加者:
東京大学高齢社会総合研究機構(IOG):1名 高瀬特任研究員
地域支え合い分科会:4名
協議内容
1.町内活動の共有(3月)
3/3 町内清掃後の「有坂カフェ」1D, 2A, 2D
3/4 まちづくり推進委員会
3/7 白扇会カフェ
3/10 新役員・諸団体 新代表者 顔合わせ会
3/24 町内会総会(榊原新会長)
3/31 防犯パトロール隊(1-4ブロック)懇親会
2.分科会発足以来5年半の分科会メンバー感想
① ワークショップ
② 分科会でのトライアル
③ 困りごとは何か
④ かかわりづくり
3.今後
次回は4月下旬ごろに開催する。
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